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【怖い絵本】大人でも楽しめるトラウマ級の怖い絵本10選

子供のころに読み聞かせてもらった絵本といえば・・・

  • はらぺこあおむし
  • ぐりとぐら
  • のんたん
  • かいけつゾロリ

などなど(*´з`)

明るく楽しい雰囲気の絵本が多いですよね!

ですが、そんな絵本の中にも「え?これ子供に読み聞かせて大丈夫?」って考えてしまうようなトラウマ級の怖い絵本がかなり存在します!

もしかしたら、小さい頃に読み聞かせてもらった怖い絵本がトラウマで忘れられない!という方もいるかもしれません。

そんな記憶に刻み込まれるような怖い絵本ですが、メッセージ性が強い絵本も多くあります。

大人になってから読むと、深く味わえたりもします。

ということで今回は、大人でも楽しめる「怖い絵本」10作品!を紹介したいと思います!

それでは早速いってみましょー!!(´Д`)

目次

1.「はこ」

作:小野 不由美

絵:nakaban(ナカバン)

編:東 雅夫

出版社:岩崎出版

怖い絵本1作品目は「はこ」です。

箱。あかない箱。
なにがはいっているのかわからない。
ふると、音がする。
コソコソ 音がする。
なにがはいっているんだろう。

雨の降る日、
気づくと箱はあいていた。
でも、箱はからっぽ。
音がしたのにからっぽ。
いったい、なかみはどこに・・・。

次々とあかなくなる箱、引き出し、クローゼット。
あかなくなる対象物が大きくなる恐怖。
箱の中から聞こえる奇妙な音も
どんどんエスカレートしていきます。
そして、口を開いた箱には
やはり何も入っていないのです。

また、だれかいなくなるの?
また、なにかあかなくなるのかな。

EhonNaviより引用

箱の中には何があるのか。

見えない箱の中身を想像すればするほど怖い世界に迷い込んでしまいます。

少女の恐怖はどんどんと連鎖していき、最終ページを読んだときに、なんとも言えない怖さに包まれます。

「ゾっ」とするというよりは、恐怖がゆっくり忍び寄ってくる感じです。

2.「悪い本」

作:宮部 みゆき

絵:吉田 尚令

編:東 雅夫

出版社:岩崎書店

怖い絵本2作品目は「悪い絵本」

あの「宮部みゆき」が絵本!?ってまずなりました。

「ソロモンの偽証」や「ブレイブストーリー」など、宮部みゆきさんの作品は僕も大好きです。

で、感想としては、本当に僕が好きな怖さでした!

得体の知れない怖さというよりは、人間の暗部を見せられる怖さです。

「悪い本」は「この世で一番悪いことをおしえてあげる」と言いながら、読者に語り掛けてきます。

「でもあなたは悪い本がほしくなります。きっとほしくなります。」という、悪い本。

嫌な人を見つけたときに、手に取ってしまう人間の悪い部分が見透かされている気がします。

ん?「悪い本」ってこれデスノートじゃね?

って思いますが、特にエルやライト、デュークは出てきませんでした!(笑)

そういう話ではありません!

人間の怖い部分や悪い部分を知っている、いろんな経験を重ねた大人の方がしっくりくるかな。

3.ギャシュリークラムのちびっ子たち

著: エドワード ゴーリー

翻訳:柴田 元幸

出版社:河出書房新社

怖い絵本3作品目は「ギャシュリークラムのちびっ子たち」

子どもたちが恐ろしい運命に出会う様子を、アルファベットの走馬灯にのせて描いた作品です。

Aはエイミー かいだんおちた

Bはベイジル くまにやられた

Cはクララ やつれおとろえ

ページをめくってもめくっても、不条理にも死んでいく子供たち。これは完全に大人向けの絵本です!!!桃で窒息・・・とか辛すぎる( ;∀;)

子供たちが不条理に死んでいく様子と、1ページにたった1文というリズミカルな文章のギャップにこの絵本の怖さが際立ちます。ページに描かれた子供たちのその先を想像しては言い知れぬ恐怖感を覚えると思います。

子供たちの後ろにいる黒い傘の人はなんなのでしょう。

エドワード・ゴーリーの作品はだいたい残酷。

4.いるのいないの

作: 京極 夏彦

絵: 町田尚子

編: 東 雅夫

出版社: 岩崎書店

怖い絵本4作品目は「いるのいないの」
こんな内容です。

おばあさんの住む古い家でしばらく暮らすことになった少年。

その家の天井は高く、ある時、梁(はり)の上の暗がりを見ていた少年は、じっと下を見ている男の顔を見つけました。

おばあさんの家は天井が高く伸びていて、その天井の暗がりが気になって気になってしかたない。

怖くなった少年は、おばあさんに聞いてみるのですが・・・。

「誰もいないよ!」とは一向に断言してくれないおばあさん!!!じわじわと畳みかけるように怖くなります!!( ;∀;)

何かいるような気がするけど見るのはこわい。そんな「怖さ」の原点を見せてくれる作品です。

言ってしまえば「おばあさん」が一番怖い!(笑)

最終ページはズルいです。トラウマ級です。

僕も子供のころ、おばあちゃんの家に行くと、ご先祖様の写真や「ゴーンゴーン」と鳴る古い時計にビビッては、おばあちゃんの家で寝るのはいつも怖かったことを思い出します。

5.なおみ

作: 谷川/俊太郎

写真: 沢渡朔

出版社: 福音館書店

怖い絵本5作品目は「なおみ」という写真絵本です。

6歳の私と、“私のうまれるずっとまえから私のそばにいた”人形の「なおみ」。この「ふたり」の交流と別れを通して、子どもの「時間」を美しく描き出した写真絵本です。月刊絵本「こどものとも」の1冊として出版され話題を呼んだ作品が、25年の時を経てよみがえります。

「BOOK」データベースより引用

タイトルにある「なおみ」とは、この表紙に写っている黒い着物を着たおかっぱ頭の日本人形のことです。

そして、日本人形のなおみと少女が暮らす様子を、まるで「なおみ」が生きているかのような文章で語られるのです。

正直、この「日本人形」の写真だけでもだいぶ怖いです・・・。

しかもこの日本人形、デカいんです。(笑)

少女(小学校低学年くらい?)の身長と同じくらいでして・・・今にも動き出しそう。

読み進めていくと、後半に意外な展開が訪れます。人形のなおみが病気になって死んでしまうのです。

やっぱなおみは生きてたの!?というコトはおいといて・・・。( ;∀;)

なおみとの暮らしは終わりを告げ、少女だったわたしは大人になっていきます・・・。

大人になったわたしが、なおみともう一度出会う場面は、単なる「怖い」という感覚ではなくノスタルジックな感覚にもさせられます。

6.くうきにんげん

作: 綾辻 行人

絵: 牧野 千穂

監修: 東 雅夫

出版社: 岩崎書店

「くうきにんげん をしってるかい?」

誰も気づいていないけれど、くうきにんげんは世界中にたくさんいる、らしい。
目には見えなくて、形も自由自在。
だから、どんなに戸締りした家だって、かぎのかかった部屋の中にだって……。

「くうきにんげんは ふつうの にんげんに おそいかかって、
くうきに かえてしまうのさ。」

空気にかえられるってことは、見えなくなるってこと?
お父さんにも、お母さんにも、誰にも気づかれなくなるってこと?

「ほら、きみの そばにも」

そこにいるのか、いないのか。
なんだかわからない、目に見えない。
だけど、とてつもなく恐ろしいような。

Ehon Naviより引用

怖い絵本6作品目は「くうきにんげん」

この絵本は奥が深い絵本です。

「くうきにんげんをしってる?」と語り掛ける「誰か」は、「絵本を読んでいる私」に語り掛けてきます。ウサギの頭をした人間はいわゆる鍵っ子で、おうちに一人で家族の帰りを待っているのでしょう。そこにゆっくり迫ってくる「くうきにんげん」。

小さいころに読んだら、「くうきにんげんに襲われるかもしれない・・・」という恐怖を覚えるかもしれません。僕も鍵っ子でしたし、一人でお留守番をしていると、得体のしれないものに襲われるのでは!?という恐怖を覚えたこともありました。

ですが、大人が読むと、もっと深く考察できる作品だと思います。

どうして町中の誰もが獣の頭をしているのか?

どうしてところどころまちの文字が鏡文字なのか?

くうきにんげんとはだれなのか?

それぞれの解釈ができる、でも幼少期の「怖い」を思い出させてくれる作品です。

7.あずきとぎ

作: 京極 夏彦

絵: 町田尚子

編: 東 雅夫

出版社: 岩崎書店

怖い絵本7作品目は「あずきとぎ」

妖怪の名前がタイトルです!

夏休みに、田舎のおじいさんの家で過ごす少年。

山、川、くさ、とり、むし。

少年は大自然に魅了されます。

あるとき、

しょきしょきしょき

しょきしょきしょき

という変な音を聞いた少年。

危ないからいっちゃダメと言われた川に向かう少年。

しょきしょきしょき・・・。

そこで何が起こったかは、そばにいた白い犬しか分からない・・・。

僕の夏休み!的な!
妖怪ホラー的な!

そんな絵本が読みたい方はぜひ!

8.ひろしまのピカ

作・絵: 丸木 俊

出版社: 小峰書店

怖い絵本8作品目は「ひろしまのピカ」

ピカとは、原爆の「ピカドン」からきていると思います。

僕の両親にこの絵本読んでもらい、怖くてしばらく頭から離れませんでした。

真っ赤に染まった表紙。

裸でぼさぼさ頭。

当時はとても怖くてトラウマになったことを覚えています。

内容の全部は理解できなかったけど、これが本当の地獄なんだ・・・と、幼いながらに感じたのを覚えています。

戦争の恐ろしさを子供に教えてくれます。

9.かがみのなか

作: 恩田 陸

絵: 樋口 佳絵

監修: 東 雅夫

出版社: 岩崎書店

怖い絵本9作品目は「かがみのなか」

いつでもどこでも、鏡は日常の中にありますよね。

この絵本は、「鏡の世界」「こちらの世界」をめぐる少女の話です。

鏡の世界の少女はもちろん怖い顔をしているのですが、良く見ると「こちらの世界」にいる少女(表紙の子)もとても怖い顔をしています・・・。

むしろ、鏡の世界と入れ替わっても、変わらず無表情で日常を過ごしている少女の顔に、トラウマを覚えてしまいそうです。

20年以上前ですが、「学校の怪談」という青春スペクタクルファンタジー怪談映画!がありました。

このシリーズの「学校の怪談3」が鏡の世界を題材にしたもので、それを観てからは学校のいたるところにある鏡が怖くて見れなかったのを覚えてます。

鏡の中の自分が突然動き出したら・・・みたいなね。

10.しんでくれた

作: 谷川 俊太郎

絵: 塚本 やすし

出版社: 佼成出版社

怖い絵本10作品目は「しんでくれた」

「しんでくれた」というタイトルにビクっとくる人もいるかもしれません。

「食べ物」をいただくことの意味を教えてくれるこの絵本は、谷川俊太郎さんの詩から生まれたものです。

そして、

生き物は、生き物を食べていなければ生きていけない。

生きていくということは、他のいのちをいただいて生きている。

といった、「生きること」や「死ぬこと」について、正直に伝えてくれる絵本です。

あまりにストレート過ぎて、小さい頃は「怖い」と感じることもあるかもしれませんが、とってもとっても大事なコトを教えてくれる絵本です。

お残しはいけません!!!

好き嫌いはしてはいけません!!!

ちゃんと食べないと大きくなれないよ!!!

子供にはいろんな言葉で食べ物の大事さを伝えますが、一番大事なのは「いのちをいただく」ということなんでしょうね。

谷川俊太郎の言葉を拝借!

いきものは いきものをたべなければ いきていけません。

にんげんは ほかのいきもののおかげで いきているのです。

「いのちは いのちをいけにえとして ひかりかがやく」

そのことをわすれたくありません。

谷川俊太郎(絵本おびより)

アパートのまど 番外編

これはちょっと不思議な気持ちになる絵本です。

絵本に出てくるのはアパート。そのアパートのまどからは、それぞれ色の違うカーテンがかけられています。

そしていろんな住人の生活が、アパートのまどから垣間見えます。

最後に出てくる黒い部屋のまど。

奥から覗いてくるピエロ。

子どもの頃にみたら印象に残るシーンだろうなと思う。

実はこの絵本。グミミ(妻)が小さい頃に読んだことがあるということでしょうかいさせていただきました。

ピエロのことをずっと覚えていたんだとか。

もしかしたら病院の待合室で読んだことがある方も多いのでは?

既に絶版となっており、中古でしか購入できない絵本です。

しかも今中高で買うと何千円もします( ;∀;)

ですが、思い入れの絵本ということで、マメ太郎(息子)の為に中古で購入しました。

高い買い物だったけど後悔はしてません!

記憶に残る絵本って素敵ですよね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

怖い絵本!といっても、恐怖心だけでなく様々な想いを巡らせてくれるものばかり!

また、子供だけでなく大人も楽しむことができます。

軽い気持ちでは子供に読み聞かせられないという絵本も多かったかもしれませんが、良いなと思ったものはぜひ本屋さんなどで探してみてください!

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